令和4年度事業報告

2023年3月の記事一覧

令和4年度 個人演奏会(第46回県民芸術祭参加)

個人演奏会(第46回県民芸術祭参加)

日 時  令和4年11月10日(木) 13:00~

 会 場  昌賢学園まえばしホール 小ホール

主  催   群馬県高等学校文化連盟・群馬県高等学校教育研究会音楽部会

協 賛  一般財団法人群馬県教育振興会

 

【内容】

○ ピアノ部門

  独奏参加者10名

  参加校

県立西邑楽高等学校 県立渋川女子高等学校 県立伊勢崎高等学校 県立桐生高等学校

高崎市立高崎経済大学附属高等学校

 

○ 器楽部門

  独奏者10名(フルート・クラリネット・ファゴット・サクソフォン・トランペット・トロンボーン)

  参加校

太田市立太田高等学校 県立前橋東高等学校 県立館林女子高等学校 県立西邑楽高等学校

伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校 県立高崎商業高等学校 県立高崎商業高等学校

県立沼田高等学校 県立沼田高等学校 県立前橋南高等学校 

 

○ 声楽部門 独唱者3名

参加校

県立太田女子高等学校 県立高崎女子高等学校 県立渋川女子高等学校

 

○  講師演奏および講評

Br.猿谷 友規  Pf.黒崎 裕子

 

【講師プロフィール】

黒崎 裕子(くろさき・ゆうこ) ピアノ

  前橋市生まれ。3歳よりピアノを始め、桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を経て、桐朋学園 大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻を卒業。卒業後も後進の指導にあたりながら、海外のマスタークラスを受講し研鑚を積む。群馬県を中心に、関東近郊にて演奏活動を行うと同時にコンクール審査員を務める。また、ソロ、アンサンブルピアニストとしても活動。多くのソリストと共演。

 

猿谷 友規(さるや・ゆうき) バリトン

  高崎市出身。国立音楽大学音楽学部演奏学科声楽専修卒業。声楽科に在籍すると同時に、指揮者・コレペティートルコースに合格し、声楽と指揮を学ぶ。声楽を本島阿佐子、田中誠、山下浩司、織田修一の各氏。指揮を北爪道夫、今村能、夏田昌和の各氏に師事。指揮法および総譜奏法、オーケストレーションを学ぶ。
 S.バーバー作曲 ソプラノとオーケストラのための「ノックスビル1915年の夏」等を指揮。モーツァルト作曲弦楽作品、ストラヴィンスキー作曲「兵士の物語」等の指揮及び作品研究に取り組む。モーツァルト作曲レクイエム、フォーレ作曲レクイエム等の指揮者を務める。
 バリトン歌手として、群馬県文化事業団主催「日本歌曲リサイタル」(群馬県民会館大ホール)や、オペラ「蝶々夫人」(東京.金沢.大阪.高崎)4都市5公演に出演。モーツァルト作曲レクイエムにてバスソリストを務める。新島学園短期大学、育英短期大学非常勤講師。

 

 

 団体演奏会同様3年ぶりの開催となり、参加者数も大幅に減少したが、未来の音楽の担い手を目指す生徒の姿には、明るい希望が感じられた。講師の黒崎、猿谷両先生には出演者にそれぞれご講評をいただいた。黒崎先生より「皆さんの熱い想いが感じられた演奏を聴き、受験生だった頃を思い出した。楽譜にはない音が音楽にはある。例えば和声感や調性感といったものを表現できると音楽が立体的になり音楽の幅が広がる。」とのアドバイスをいただいた。また、猿谷先生からは「私もこの舞台(個人演奏会)に立たせていただいてから20年となる。一人で舞台に立つ経験は団体とはまた違って、非常に貴重な機会となる。ステージに立った時まず客席を見渡し、音楽を共有しようという気持ちをもってもらいたい。また、音楽のエネルギーや自分が表現したいことを、ホールの隅々まで届けるよう、意識を強くもってもらいたい。」とのご助言をいただいた。ステージでしか学べない経験を今後の活動に活かし、成長を続ける生徒の姿を見守りたい。

令和4年度 群馬県高等学校文化連盟 高校芸術祭 音楽部門 団体演奏会(第46回県民芸術祭参加)

令和4年度 群馬県高等学校文化連盟 高校芸術祭 音楽部門

団体演奏会(第46回県民芸術祭参加)

日 時  令和4年7月14日(木) 10:00~

 会 場  群馬音楽センター

主  催   群馬県高等学校文化連盟・群馬県高等学校教育研究会音楽部会

 

【内容】

 参加校

○ 器楽(和太鼓)の部

 

県立渋川特別支援学校

 

○ 合唱の部

県立渋川女子高等学校                                         

                                                             

○ 吹奏楽の部

   高崎市立高崎経済大学附属高等学校 県立桐生清桜高等学校 県立藤岡中央高等学校

伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校  県立前橋商業高等学校  県立太田女子高等学校   

県立渋川女子高等学校  県立前橋南高等学校 県立高崎商業高等学校  県立伊勢崎高等学校

県立前橋東高等学校  県立西邑楽高等学校  県立渋川青翠高等学校

利根沼田学校組合立利根商業高等学校  県立吉井高等学校  県立沼田女子高等学校

明和県央高等学校  県立沼田高等学校  県立利根実業高等学校  県立太田高等学校

県立高崎高等学校  県立太田東高等学校  県立館林女子高等学校 高崎健康福祉大学高崎高等学校

 

○ 器楽・管弦楽の部

県立桐生女子高等学校 県立中央中等教育学校

 

【講師プロフィール】

福島 弘和(ふくしま ひろかず)

東京音楽大学器楽科卒業、同大学研究科修了。オーボエを浜道晁、作曲を有馬礼子の各氏に師事する。現在、オーケストラ、吹奏楽を中心に作曲活動をする。

  1998年「稲穂の波」、2000年「道祖神の詩」が全日本吹奏楽連盟の課題曲として採用。2019年には同連盟からの委嘱課題曲として行進曲「春」を 作曲。1999年に朝日作曲賞(一般社団法人 全日本吹奏楽連盟)、2007,’12.’13.’15.’19年に下谷奨励賞(公益社団法人 日本吹奏楽指導者協会)、2010年に日本管打・ 吹奏楽アカデミー賞(作・編曲部門)の各賞を受賞。2001年国民文化祭や、2008年全国高等学校総合文化祭の創作音楽を担当。21世紀の吹奏楽“響宴”会員。尚美ミュージックカレッジ専門学校講師。主な作品:交響曲ト調、シンフォニエッタ、同第2番「祈りの鐘」、同第3番「響きの森」、ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~、百年祭、協奏曲、語りと音楽の作品など多数。

 

清水 郁代(しみず いくよ)

群馬大学教育学部音楽専攻卒業(主にピアノ)、高崎市新人演奏会出演。卒業後は、教諭・教頭・校長として特別支援学校や高校に勤務。在職中には、芸術科(音楽)の授業における指導の工夫改善等の研究はじめ、ギター・マンドリン部顧問、吹奏楽部顧問、音楽部(合唱)顧問等を経験し、生徒と共に音楽をする喜びや苦しい中から生まれる音楽表現の素晴らしさを経験、「《先生》とは、生徒よりたまたま先に生きているだけであって、音楽だけでなく様々な学びは永遠である」ことを身をもって学んだ。富岡東高校勤務時には、第32回全国高等学校総合文化祭群馬大会(ぐんま総文)合唱専門部の中心となって大会に関わり、音楽部顧問としては、NHK全国学校音楽コンクール関東甲信越ブロック大会に群馬県代表として6回出場、さらに第61回全日本合唱コンクール全国大会に群馬県の高校として初めて出場し、第63回大会にも出場した。

群馬県高等学校文化連盟合唱専門部会長、群馬県高等学校教育研究会音楽部会会長、群馬県吹奏楽連盟会長等を歴任。群馬県立富岡高等学校校歌作曲。

現在は、複数の高校で非常勤講師、部活動外部講師、教育支援等の活動や後進の支援を行っている。群馬県合唱連盟副理事長でもある。

 

 

  コロナウイルスのまん延により中止が続いた本演奏会であったが、関係者の尽力により3年ぶりに無事開催された。参加数は縮小したものの、熱演した生徒の表情は非常に明るいものであった。

本演奏会では、群馬の音楽教育者として多大な功績を残され、現在は後進の育成に当たっておられる清水郁代先生と、前橋南高校出身であり、作曲家として日本の吹奏楽界を牽引する福島先生を講師としてお迎えした。清水先生より、「練習時間もままならない中、一人ひとりが自分の活動に一生懸命向き合っていると感じた。今後も顧問の先生や指導に当たられている講師の先生方と一緒に、その学校でしかできないサウンドを作り上げて欲しい」とのお言葉をいただいた。また、福島先生より、「それぞれの団体の、音色感や先生方の持っている音楽感の違いが素晴らしく、それ自体が皆さんの宝物だと感じた。今日の経験を、ぜひ今後の活動に結びつけてもらいたい」との講評をいただいた。